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【2026年版】断熱塗料とは?特徴・遮熱塗料との違い・メリット・デメリットをプロが解説

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外壁塗装や屋根塗装を検討していると、「断熱塗料を塗れば、夏も冬も快適になります」と提案されることがあります。

しかし、

「遮熱塗料とは何が違うのか」

「本当に室温や電気代が変わるのか」

「価格が高くても選ぶ価値があるのか」

と迷う方も多いのではないでしょうか。

断熱塗料は、屋根や外壁などを通る熱の移動を抑えることを目的とした機能性塗料です。夏の暑さや冬の寒さをやわらげる効果が期待できますが、建物全体の断熱不足を塗装だけで解決できるわけではありません。

この記事では、断熱塗料の仕組み、遮熱塗料との違い、メリット・デメリット、費用、製品選び、施工時の注意点まで解説します。

断熱塗料とは?

断熱塗料とは、屋根や外壁などに塗ることで、熱が塗膜を通って移動するのを抑える機能性塗料です。

一般的な塗料には、建物の美観を整え、雨や紫外線から下地を守る役割があります。断熱塗料は、それに加えて室内外の熱の移動を緩やかにすることを目的としています。

製品によって仕組みは異なりますが、中空セラミックビーズなどを配合し、塗膜の中に熱を伝えにくい層をつくるものが代表的です。

ただし、断熱塗料の塗膜は、壁や天井に入れる断熱材と比べて非常に薄くなります。建物全体の断熱性能を大きく変えるものではなく、屋根や外壁から伝わる熱を軽減する補助的な対策と考えるのが適切です。

断熱塗料が熱の移動を抑える仕組み

建物に熱が伝わる方法には、主に伝導、対流、放射があります。

断熱塗料は、塗膜に含まれる中空ビーズや特殊な顔料によって、主に熱伝導や放射熱の影響を抑えます。

夏は、屋根や外壁が太陽光を受けることで表面温度が上がります。断熱塗料の中には、太陽光を反射するとともに、塗膜が受けた熱を下地へ伝わりにくくする製品があります。

冬は、室内の暖かさが屋外へ逃げるのを緩やかにする働きが期待されます。

ただし、効果は塗膜の厚さ、色、建材、既存の断熱材、窓の性能などによって変わります。

「断熱塗料を塗れば、冷暖房がいらなくなる」といったものではないことを理解しておきましょう。

断熱塗料と遮熱塗料の違い

断熱塗料と遮熱塗料は混同されやすいものの、熱に対する働き方が異なります。

遮熱塗料は、太陽光に含まれる近赤外線を反射し、屋根や外壁の表面温度が上がるのを抑える塗料です。主に夏の日射対策を目的としています。

断熱塗料は、塗膜を通して熱が移動するのを抑え、室内外の温度変化を緩やかにすることを目的としています。

比較項目 遮熱塗料 断熱塗料
主な仕組み 太陽光を反射する 熱の移動を抑える
得意な対策 夏の日射熱 夏・冬の温度変化
向いている部位 屋根・日当たりの強い外壁 屋根・外壁・天井・内装
確認する性能 日射反射率・近赤外線反射率 熱伝導率・塗膜厚・日射反射率

断熱性と遮熱性の両方を持つ製品もあります。商品名だけで選ばず、メーカーの仕様書や試験データを確認しましょう。

断熱塗料と遮熱塗料はどちらを選ぶ?

どちらを選ぶかは、建物で困っていることから判断します。

夏の暑さが主な悩みで、屋根からの日射熱を抑えたい場合は、遮熱性能を重視した塗料が候補になります。特に、金属屋根や折板屋根は熱を伝えやすく、夏場に屋根裏や最上階が暑くなりやすい部位です。

夏だけでなく冬の寒さもやわらげたい場合は、断熱性を備えた塗料も比較します。

ただし、冬の寒さは窓、玄関、換気口、天井、床などから熱が逃げることでも起こります。塗装より、内窓や天井断熱を優先したほうがよいこともあります。

悩み 検討する対策
夏の屋根の暑さ 遮熱性能の高い屋根用塗料
夏と冬の温度変化 断熱性能を持つ塗料
窓際の暑さ・寒さ 内窓やガラスの対策
天井から伝わる強い熱 屋根塗装と天井断熱の比較

塗料の名称から選ぶのではなく、熱がどこから出入りしているのかを調べてから決めることが重要です。

断熱塗料に期待できる効果

断熱塗料には、屋根や外壁から伝わる熱を軽減し、室内の温度変化を緩やかにする効果が期待できます。

夏は屋根や外壁の温度上昇を抑え、屋根裏や最上階へ伝わる熱を減らします。

冬は、室内の熱が外へ逃げる速度を緩やかにする働きが期待されます。ただし、断熱材を追加する工事ほど大きな効果が得られるとは限りません。

また、内装用の断熱塗料によって壁や天井の表面温度の低下を抑えられれば、表面結露を軽減できる場合があります。

主に期待できる効果は次のとおりです。

・屋根や外壁の表面温度の上昇を抑える

・屋根裏や最上階に伝わる熱を軽減する

・室内温度の急な変化をやわらげる

・冷暖房の負担軽減を補助する

・壁や天井の表面結露を抑える一助になる

効果は建物によって異なり、室温や電気代の変化を一律には断定できません。

断熱塗料を塗っても効果を感じにくい理由


断熱塗料を施工しても、熱の出入りが窓や隙間に集中していると、効果を感じにくいことがあります。天井や壁の断熱材が不足している場合も同様です。

施工方法に問題があるケースもあります。メーカーが定めた量より塗料が少ない、塗膜が薄い、下塗りが適切でない、乾燥時間が不足していると、本来の性能を発揮できません。

効果を感じにくい主な原因は次のとおりです。

・熱の主な侵入経路が窓や隙間にある

・天井や壁の断熱材が不足している

・塗料の使用量が足りず、塗膜が薄い

・下地処理や下塗りが適切ではない

・濃い色を選び、反射性能が低下している

・塗装だけで大きく室温が変わると期待している

施工前に屋根、外壁、窓、天井裏などを確認し、熱の出入りが大きい場所を調べることが大切です。

断熱塗料のメリット

断熱塗料のメリットは、屋根や外壁の塗り替えと同時に暑さ・寒さ対策ができることです。

建物の壁や天井を解体する必要がないため、大がかりな断熱改修と比べて取り入れやすい方法です。

・塗り替えと同時に熱対策ができる

・夏の室温上昇をやわらげる効果が期待できる

・冬に室内の熱が逃げるのを抑える補助になる

・冷暖房の負担軽減につながる可能性がある

・製品によっては防露などの機能も期待できる

特に、日射の影響を受けやすい金属屋根、折板屋根、最上階の部屋、工場や倉庫などでは検討しやすい塗料です。

断熱塗料のデメリット

断熱塗料は、一般的な塗料より材料費や施工費が高くなる傾向があります。また、規定の性能を得るには、メーカーが指定する塗布量や塗膜厚を守らなければなりません。

・一般的な塗料より費用が高くなりやすい

・塗装だけで建物全体の断熱不足は解消できない

・建物の条件によっては効果を感じにくい

・規定の塗布量と塗膜厚を守る技術が必要になる

・濃い色では反射性能が下がる場合がある

・艶や色の選択肢が限られる製品もある

光熱費の削減だけで、追加費用を短期間に回収できるとは限りません。屋根や外壁の保護、塗り替え時期、快適性などを含めて総合的に判断しましょう。

断熱塗料が向いている建物

断熱塗料は、屋根や外壁から受ける熱の影響が大きい建物に向いています。

・金属屋根や折板屋根が高温になりやすい

・最上階や屋根裏の暑さに困っている

・西日を受ける外壁面が暑い

・工場や倉庫の屋根面積が広い

・屋根や外壁が塗り替え時期を迎えている

・大がかりな断熱改修が難しい

窓や天井・壁からの熱が大きい住宅では、内窓や断熱材の追加を優先する場合があります。

現地調査で、熱の原因と建物の劣化状態を確認して判断しましょう。

断熱塗料の製品を選ぶポイント

断熱塗料には、特殊セラミックを配合した製品や、断熱性と遮熱性の両方を持つ製品などがあります。

代表的な製品としてガイナが知られています。また、大手メーカーからも、夏の日射対策に適した高日射反射率塗料が販売されています。

ただし、知名度やランキングだけで選ぶのはおすすめできません。次の項目を比較しましょう。

・屋根、外壁、内装のどこに使えるか

・建物の屋根材や外壁材に対応しているか

・日射反射率や熱伝導率の試験条件

・必要な下塗り、塗装回数、塗布量

・耐候性と期待耐用年数

・メーカー保証と施工店保証の範囲

窓ガラスには、一般的な屋根・外壁用の断熱塗料は使用できません。窓の暑さや寒さが気になる場合は、専用コーティング、遮熱フィルム、内窓、複層ガラスなどを比較します。

断熱塗料の費用を判断するポイント

断熱塗料の工事費用は、塗料の価格だけでは決まりません。

塗装面積、足場、下地の傷み、補修範囲、必要な塗布量、塗装回数、付帯部工事などによって総額が変わります。

見積書では、次の項目を確認してください。

・実際に塗装する面積

・使用する製品名と色番号

・下塗り材の製品名

・塗料の缶数と規定塗布量

・塗装回数と乾燥時間

・ひび割れやさびなどの補修内容

・足場や付帯部塗装の範囲

「断熱塗装一式」としか書かれていない見積書では、必要な材料や工程が含まれているか判断できません。

複数社を比較するときは総額だけでなく、塗装面積、補修内容、塗料の使用量を同じ条件で確認しましょう。

断熱塗料で失敗しないための注意点


断熱塗料で最も重要なのは、製品の知名度よりも施工前の診断と施工品質です。

屋根の割れ、金属部分のさび、外壁のひび割れ、シーリングの破断、既存塗膜の剥がれなどがある場合は、先に補修しなければなりません。

雨漏りしている建物に断熱塗料を塗っても、雨漏りの原因は直りません。下地に水分が残ったまま塗装すると、塗膜の膨れや剥離につながることもあります。

施工時には、メーカーが指定する下塗り材、塗布量、塗装回数、乾燥時間を守る必要があります。見積金額を抑えるために薄塗りすると、断熱性だけでなく耐久性や密着性にも影響します。

施工会社を選ぶときは、次の点を確認しましょう。

・屋根や外壁の状態を写真付きで説明している

・断熱塗料が必要な理由を具体的に説明できる

・ほかの塗料や断熱方法との違いも説明している

・製品名、塗布量、工程が見積書に記載されている

・同じ屋根材や外壁材での施工経験がある

・施工中の工程写真を残している

建物によっては、断熱塗料より遮熱塗料や窓対策のほうが適していることもあります。複数の方法を比較して説明できる会社に相談しましょう。

断熱塗料に関するよくある質問

Q. 断熱塗料を塗ると室温は何度下がりますか?

室温の変化は、建物の構造、断熱材、窓、屋根材、日射量、色、空調の使い方によって異なります。

メーカーの試験結果が、そのまま実際の住宅に当てはまるとは限りません。「必ず何度下がる」と断定する説明には注意が必要です。

Q. 断熱塗料は冬の寒さにも効果がありますか?

室内の熱が外へ伝わるのを緩やかにする効果は期待できます。

ただし、窓や隙間から熱が多く逃げる住宅では、効果を感じにくい場合があります。冬の寒さ対策では、内窓や天井・床の断熱も含めて検討しましょう。

Q. 断熱塗料と遮熱塗料はどちらがよいですか?

夏の屋根の暑さ対策を重視するなら、日射反射率の高い遮熱塗料が候補になります。

夏と冬の温度変化をやわらげたい場合は、断熱性能を持つ塗料も比較します。最終的には、建物の構造と熱の侵入経路を確認して判断します。

Q. 断熱塗料で結露やカビを防げますか?

壁や天井の表面温度が下がりにくくなることで、表面結露を抑える補助になる場合があります。

ただし、換気不足、湿度の高さ、雨漏り、壁内部の結露は塗装だけでは解決できません。換気や除湿、断熱欠損の補修も必要です。

Q. 断熱塗料の耐用年数はどのくらいですか?

耐用年数は、製品、施工部位、下地、色、日当たり、施工品質によって異なります。

カタログに記載された目安だけで判断せず、使用する製品の仕様と保証内容を確認してください。

まとめ

断熱塗料は、屋根や外壁などを通る熱の移動を抑え、夏の暑さや冬の寒さをやわらげることを目指す機能性塗料です。

塗り替えと同時に熱対策ができる一方、薄い塗膜だけで建物全体の断熱不足を解決できるわけではありません。

夏の日射熱を抑えることが目的なら遮熱性能を重視し、冬の寒さも気になる場合は窓や天井の断熱状態まで確認する必要があります。

失敗しないためのポイントは、次の3つです。

・熱がどこから出入りしているか調べる

・建物と施工部位に合った製品を選ぶ

・規定の塗布量と工程を守れる施工会社に依頼する

ランキングや商品名だけで決めず、建物の状態、目的、費用、施工仕様を比較して判断しましょう。

ユウキ塗装では、屋根や外壁の状態を確認したうえで、断熱塗料や遮熱塗料が建物に適しているかをわかりやすくご説明します。

福山市周辺で、夏の暑さや屋根・外壁の塗り替えについてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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